税理士作成の試算を基準に、経営セーフティ共済および小規模企業共済へ加入した場合の 税額・資金繰りへの影響を整理しました。内容に問題がなければ、取扱金融機関へ加入手続きと 前納期限を確認する予定です。
1. 基準となる数値
税理士試算の課税所得
8,584,847円
税理士試算の最終納付額
2,965,231円
うち消費税
1,300,000円
中間納税控除
530,000円
4月末 現金及び預金
20,229,122円
役員報酬(月額)
100,000円
2. 税理士提供データ(試算の根拠)
以下は顧問税理士から提供された月次推移資料(第6期:2025年7月〜2026年6月/2026年5月15日時点)の要約です。 共済シミュレーションの出発点となる「課税所得」と「現預金残高」の根拠を明示します。
損益計算書(要約・当期累計)
| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 売上高合計 | 36,529,514円 | 教育事業・保守運用代行 |
| 売上原価合計 | 9,869,194円 | 外注費 等 |
| 売上総利益 | 26,660,320円 | — |
| 販売費及び一般管理費 | 16,800,264円 | うち減価償却費 1,475,153円 |
| 営業利益 | 9,860,056円 | — |
| 営業外収益 | 88,651円 | 受取利息・雑収入 |
| 営業外費用 | 137,906円 | 支払利息 |
| 経常利益=税引前当期純利益 | 9,810,801円 | 課税所得計算の手前の利益 |
貸借対照表(要約・直近月末時点)
| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 現金及び預金 | 20,229,122円 | 現金9,237円+普通預金20,219,885円。支払後預金の計算基準 |
| 有形固定資産 | 5,489,796円 | 車両運搬具・工具器具備品 等 |
| 資産の部合計 | 23,889,250円 | — |
| 流動負債合計 | 2,043,445円 | 未払消費税 ▲534,244円(中間納付超過)を含む |
| 長期借入金 | 7,276,000円 | 日本公庫・宮崎銀行 計4本 |
| 負債の部合計 | 11,709,329円 | — |
| 純資産の部合計 | 12,179,921円 | 資本金100万円+繰越利益剰余金 |
課税所得から最終納付額・支払後預金までの考え方
計算ロジック
- 税引前当期純利益 9,810,801円 に税務調整(差引 ▲1,225,954円)を反映 → 課税所得 8,584,847円(税理士試算)
- 各案で経営セーフティ共済の年間掛金を全額損金算入し、課税所得を圧縮
- 圧縮後の課税所得に、法人税・地方法人税・法人住民税・事業税・特別法人事業税を再計算
- これに消費税 1,300,000円(中間納税控除 530,000円は別途反映)を加えて最終納付額を算出
- 現金及び預金 20,229,122円 −(年間掛金 + 最終納付額)= 支払後預金
税負担軽減率が案ごとに違う理由
法人税には「課税所得 800万円以下は軽減税率(15%)、800万円超は23.2%」という区分があります。 課税所得8,584,847円は800万円を少し超えているため、掛金で圧縮するとまず高い税率の部分から、 次に低い税率の部分が減ります。このため掛金1円あたりの軽減効果は 守り重視 約37.7% > バランス型 約31.3% > 上限活用 約28.1% と逓減します (次表の「税負担軽減」÷「年間掛金」で確認できます)。
法人税には「課税所得 800万円以下は軽減税率(15%)、800万円超は23.2%」という区分があります。 課税所得8,584,847円は800万円を少し超えているため、掛金で圧縮するとまず高い税率の部分から、 次に低い税率の部分が減ります。このため掛金1円あたりの軽減効果は 守り重視 約37.7% > バランス型 約31.3% > 上限活用 約28.1% と逓減します (次表の「税負担軽減」÷「年間掛金」で確認できます)。
3. 経営セーフティ共済の試算
| 案 | 年間掛金 | 月額換算 | 納付見込額 | 税負担軽減 | 掛金+納税 | 支払後預金 | 評価 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 加入なし | 0円 | 0円 | 2,965,231円 | 0円 | 2,965,231円 | 17,263,891円 | 基準 |
| 守り重視 | 600,000円 | 50,000円 | 2,739,105円 | 226,126円 | 3,339,105円 | 16,890,017円 | 安全性重視 |
| バランス型 | 1,200,000円 | 100,000円 | 2,589,453円 | 375,778円 | 3,789,453円 | 16,439,669円 | 第一候補 |
| 上限活用 | 2,400,000円 | 200,000円 | 2,290,149円 | 675,082円 | 4,690,149円 | 15,538,973円 | 利益圧縮最大 |
現時点の第一候補:年間120万円(月10万円相当)
納付見込額は約258.9万円、税負担軽減は約37.6万円、掛金と納税を合わせた 現金流出は約378.9万円、支払後預金残高は約1,644万円となる試算です。
納付見込額は約258.9万円、税負担軽減は約37.6万円、掛金と納税を合わせた 現金流出は約378.9万円、支払後預金残高は約1,644万円となる試算です。
重要:
経営セーフティ共済は、解約時の受取額が原則として法人の益金になるため、
永久的な節税ではなく「課税時期の繰延べ」として考えています。
また、消費税130万円は共済加入によって基本的に減少しない前提です。
4. 小規模企業共済の考え方
役員報酬は月10万円、年120万円です。小規模企業共済の掛金は代表者個人の所得控除であり、 法人の損金にはなりません。給与所得控除、基礎控除、社会保険料控除等を考えると、 現時点では個人側の所得税・住民税軽減はほぼ0円と見込んでいます。
| 案 | 月額掛金 | 年間掛金 | 法人税への効果 | 個人税軽減の概算 | 位置づけ |
|---|---|---|---|---|---|
| 加入なし | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 基準 |
| 最低開始 | 1,000円 | 12,000円 | 0円 | ほぼ0円 | 制度開始 |
| 退職金形成案 | 10,000円 | 120,000円 | 0円 | ほぼ0円 | 第一候補 |
| 積立を厚くする案 | 30,000円 | 360,000円 | 0円 | ほぼ0円 | 積立重視 |
| 上限 | 70,000円 | 840,000円 | 0円 | ほぼ0円 | 最大積立 |
5. 税理士への確認事項
-
税引前当期純利益9,810,801円から課税所得8,584,847円への差額(▲1,225,954円)の税務調整の内訳・根拠に問題がないか。
回答:
-
課税所得8,584,847円から、経営セーフティ共済の年間掛金120万円を全額控除する考え方で問題ないか。
回答:
-
年間120万円を掛けた場合、最終納付見込額が約2,589,453円、税負担軽減額が約375,778円という試算で概ね問題ないか。
回答:
-
法人税・地方法人税・法人住民税・事業税・特別法人事業税の再計算方法と端数処理に問題がないか。
回答:
-
決算期内に12か月分を前納した場合、当期に全額損金算入できるか。
回答:
-
損金算入のために必要な別表、適用額明細書、証明書類などがあるか。
回答:
-
過去の解約・再加入歴により、解約後2年間の損金不算入制限に該当しないか。
回答:
-
小規模企業共済について、役員報酬年120万円の場合、当年の所得税・住民税軽減がほぼ0円という理解で問題ないか。
回答:
-
法人側は年間120万円、代表者個人は年間12万円という組み合わせが、現状の資金繰りと税務上妥当か。
回答:
6. 税理士確認後の予定
税理士確認で問題がなければ、金融機関へ以下を確認します。
- 両制度の取扱窓口か
- 新規加入に必要な書類と口座条件
- 当期損金算入に間に合わせるための申込・着金期限
- 年間120万円または240万円の前納手続き
- オンライン申込と窓口申込のどちらが早いか
税理士確認
□ 問題なし □ 修正が必要
確認日:
ご担当者:
□ 問題なし □ 修正が必要
確認日:
ご担当者:
修正・補足事項